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SLもおかの誕生

 旧国鉄時代の真岡線からSLが姿を消してから20年経った1990年。SLの豪快な走りを通じて子どもたちに夢とロマンを与え、また真岡鐵道沿線のイメージアップや地域活性化を目的に、真岡市主導のSL復活プロジェクトがスタートしました。
 1991年には、福島県川俣町で余生を送っていたC1266がその大役のために芳賀地区広域行政事務組合(SL運行協議会)へと譲渡され、1993年に復元工事に着手。同年末には復元が完了し、翌1994年よりSLもおかの運行が始まりました。

C1266の紹介

 SLもおかの牽引機として活躍するC1266は、旧国鉄時代に製造されたC12形蒸気機関車の66号機として、1933年に山口県で製造されました。

 鹿児島や釜石、弘前、上諏訪などで活躍し、1972年に廃車になるまでの総走行距離は172万kmに及びます。約40年という長い現役生活に終止符を打った同機は、福島県川俣町のふもとがわ団地の片隅で静かに展示されていました。

 1991年、SL復活を目指す芳賀地区広域行政事務組合へ譲渡され、1993年に動態復活。『川俣号』と命名され、1994年より真岡鐵道真岡線でSLもおかを牽引しています。

【C1266復元ドキュメンタリー かえってきた汽笛】

この作品は、茨城県下館市と栃木県の茂木町を結ぶ沿線2市5町の真岡鐵道に、昔懐かしい「SL-C12」が復活運行されるまでの始終と、この事業に取り組んだ人たちの悲喜こもごもの奮闘記を、ドキュメンタリータッチで綴った回顧録です。(VHSパッケージ裏面文面より)
【著作制作】真岡市企画
【撮影】映像企画ヴィビット
【ナレーター】俳優 渡辺篤史氏
【題字】元真岡市長 故 菊地恒三郎氏

※この映像は、真岡市、芳賀地区広域行政事務組合、映像企画ヴィビット、株式会社アイティ企画の許可の元、公開しています。無断で複製するほか、放送、上映等での使用を禁止します。
※現在の予定では、この作品は期間限定の公開となる見込みです。

車両データ

 C12形蒸気機関車は、1932年から製造が開始された線路が弱い路線向けの小型機関車です。小さいながらも使い勝手が良く、短編成列車の牽引や構内入れ替え作業など、全国各地で活躍しました。

製造年月1933年11月
全長11.350m
重量50.05t(運転整備時)
最大動輪周馬力505ps
最大運転速度75km/h

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